ボクにはライブがまったく出来なかった一時期があります

それは自分の
業界的商品価値に見切りをつけて
あきらめて働こうとした時期でした

【音楽で世の中に出る】

ずっと目指してきた志を、一旦ボキッと折ったときでした


働きづくめだった2年間
創作も、練習も、もちろんライブも、
物理的にほぼ出来ない日々でした

それと、心の内で

「出来たからって、それがなんになるってんだ!(投げやり)」

そう言い聞かせながら
その自暴自棄で自分を正当化して暮らしました


弾かないまんま
ホコリまみれで錆びつくギター


そんな暮らしをしてたある日の朝

ボクは自分でもビックリするほど血を吐いて倒れたのでした

多発性潰瘍

「ストレス以外のなにものでもない」とお医者さんは言いました

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【売れること】

音楽がそのための手段としか見えていませんでした

その目標をあきらめた自分へのコンプレックス

音楽で得たその殆どを捨てることで逃げようとした自分

苛んで

苛んで

苛んで

結局のところ全く捨てることが出来ずに過ごして

いつのまにか
心もカラダも無茶苦茶にしてしまってました


きっとボクは【音楽が好き】という気持ちさえ
無理に捨ててしまおうとして壊れてしまったんだ、って

その2年間を病院のベッドで振り返りました


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もう、ボクが見てきた夢も希望も限りなくゼロだ

でも、好きって気持ちだけでいいや、もっぺんやろう


これが、現在のフジタスミトのリスタートでした


【好きっていう気持ちだけでいい】

今もボクは、その螺旋の上にいます


しかし、いるにはいるのですが・・・

凹むことがあれこれ起きたり、長く続くと、
その【好き】という気持ちが見えなくなって
ボクは目も当てられないほどに弱ります・・・

 

でも振り返って、あのときのしんどさと比べれば


聴きに来てくれはる人がいて

歌わせてくれはる店があって

未だにバシバシしばいてくれはる師匠がいて

ボクのこの変な性格を知りながら
なぜかウマの合うミュージシャンつながりもいて
(少ないけど:笑)

そして、
かなりめんどくさいボクにさえ慣れた感のある(笑)

ばん、ぺっぺい、ゆーすけ、えみがいます


凹み倒す日々がままあるにせよ、今は幸せだって思ってマス

でも・・・

「アンタは色んな感謝【ありがとう】が足りひんにゃわ、
欲が深い、そやからいつまで経っても満たされへんねやで」

このまえのマーブルウィングのライブ後、
メンバーの一人にそう言われた、まだ足りひんのだと

今を幸せと思えないこの性格が
自分で自分を追いつめて、ときに他人さえ傷つけている

 

思い出せ

 

「好きっていう気持ちだけ」でいいんだ

最後のスローハンドでめいっぱいソロりたいと思いマス!

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2010.12.19(日)

烏丸丸太町 SLOWHAND:スローハンド

フジタスミトsolo

OPEN 18:30 START 19:30 CHARGE¥1000

共演:佐々木詩菜/タカダスマイル ※共演者様敬称略

京都市中京区烏丸丸太町東南角ノアーズアークビルB1F
075-212-8390

師走のお忙しいなか、ご予定も目白押しとは承知ながら
今年最後を見届けて下さいまし、どうぞ宜しくお願いします!